政府は、訪日外国人に観光案内をする通訳ガイドの規制を緩和する。
現在は国家資格「通訳案内士」がないと有償でのガイドはできないが、資格がない人にも認める方針。認められると、誰でもが有償で外国人をガイドすることができるようになる。
5月末に閣議決定する規制改革実施計画に盛り込む。
関連法の改正案を早ければ7月の参院選後の臨時国会に出す。
現在、報酬を得る観光案内の通訳は「通訳案内士」の資格を持つ人に限っている。
今後は、資格がなくても観光ガイドとして報酬を得られるようにする。
政府は訪日外国人客を20年までに今の2倍の4000万人に増やす目標を掲げる。
一方、通訳案内士の数は約1万9000人にとどまり、訪日客のニーズに応えきれていないとの指摘が多い。
(2016年5月17日 日経新聞)