- 裁判の判例では、預貯金を遺産分割の対象としませんでした。
- つまり、不動産や株式といった他の財産と関係なく、法定相続の割合に応じて相続人に振り分けられると考えられてきました。
- 一方、話し合いや調停などでは、預金を含めて相続財産の配分を決めるのが一般的です。
- 裁判と実務で大きなかい離がありましたが、裁判所の方が実務に歩み寄ることで統一が図られそうです。
- 最高裁は今年3月、審理を大法廷に回付しました。
- 大法廷は判例を変更する場合などに開かれるため、判例が変更される方向です。
- 決定は早ければ年内に出る見通しです。
(2016年10月20日 日経新聞より)