家庭の主婦の年金は誰が払っているのか?

家庭の主婦である国民年金第3号被保険者の年金保険料は誰が支払っているのでしょうか?

被扶養者である家庭の主婦は、第3号被保険者ということで、国民年金保険料を納付していません。一体誰が払っているのでしょうか? 扶養者である夫が納付していると普通思いますが、被扶養者がいてもその夫たる扶養者の厚生年金保険料率は独身男女、あるいは既婚女性と同率です。自分の妻の分を負担しているようには見えません。

厚生年金保険料には国民年金保険料が含まれていますので、毎年、厚生年金側から国民年金側に基礎(国民)年金の給付に必要な費用を拠出金として払っています。その際、国民年金の全被保険者数に対する第2号と第3号被保険者数の比率で計算し、支払っています。つまり厚生年金保険料として被保険者から集めた保険料からざっくりとその被保険者と被保険者の被扶養者(つまり第3号被保険者)の分を支払っていることになります。つまり、家庭の主婦の国民年金保険料は、その夫、そして無関係の独身男女、無関係の既婚女性が皆で払ってあげていることになります。

女性が結婚すると皆家庭に入っていた時代ならいざ知らず、この保険料負担の仕組みはどう考えてもおかしいと思います。何故もっと問題にならないか不思議です。高い厚生年金保険料を支払っている独身男女、既婚女性はもっと怒るべきだと思います。政治家の怠慢、不作為も甚だしいと思います。

2011年11月29日(火)