解禁されたパッケージツアーに関して

パッケージツアーには、大別して2種類あります。

  • 募集型:旅行会社があらかじめ目的地、日程、旅行代金等を計画し、広告を通じて旅行者を募集して行う旅行です。一般的にパッケージ旅行、またはパック旅行と呼ばれています。
  • 受注型(手配型):旅行者からの依頼によって旅行に関する計画を作成するもの。個別対応のパッケージングです。

上記のいずれも可能です。
ポイントは、以下です。

  1.  予定が予め決まっていること
  2.  添乗員(ガイド)が常時付くこと
     (添乗員の資格は不要)

たとえ、旅行者が一人でも、予め予定を決めて、フルエスコートすれば可能です。

入国者健康確認システム(ERFS)

  • 6月10日から、観光目的の外国人の入国が認められるようになりました。
  • 当初は、ツアー観光客のみです。
  • 商用目的と同様に、入国者健康確認システム(ERFS)を利用して、受付済証を取得する必要があります。
  • そのため、入国者健康確認システム(ERFS)に、旅行業の登録番号等の欄が追加されました。
  • 行政書士に依頼しない場合は、旅行業者が自ら手続きをする必要があります。
    まだ、かなり面倒です。

>厚生労働省「入国者健康確認システム(ERFS)」

外国人観光客受け入れ再開

外国人観光客の受け入れが、本日再開されます。

  • 感染拡大を防ぐため、当面は添乗員付きのツアー客に限定
  • 自由行動は認められず、全行程で添乗員の同行が必要
  • ツアーの参加者の募集やビザの発給手続きなどのため、実際にツアー客が訪れるのは、早くても1か月程度先
  • 一日当たりの入国者数の上限2万人の範囲内で受け入れ
  • 入国の対象は感染のリスクが最も低いとされるアメリカや韓国、中国など98の国と地域
  • ワクチン接種を受けていなくても入国時の検査や待機措置は免除
  • コロナ禍前は、アメリカ・韓国など68の国と地域からの観光客はビザが不要だったが、全員観光ビザが必要
  • 観光庁が旅行会社など事業者向けにガイドラインを作成
  • 98以外の国と地域については、引き続き入国目的はビジネスや留学などに限定され、観光客は受け入れの対象外
  • ただし、インドやベトナムなど99の国からの入国者は3回のワクチン接種で検査や待機措置が免除され、パキスタンなど4か国はこれまでどおり検査と待機が必要

これまで入国者を受け入れていた成田空港、羽田空港、中部空港、関西空港、福岡空港に加えて、6月中には新千歳空港と那覇空港でも国際線を再開

訪日客 初の2000万人突破 今年 地方分散の動き

  • 観光庁は10月31日、2016年の訪日外国人観光客が30日に2000万人を超えたと発表した。
  • 暦年ベースで2000万人の大台に乗せるのは初めて。
  • 中国、韓国、台湾などアジアからの訪日客が伸びをけん引し、地方を訪れる人も増えている。
  • 政府は2020年に訪日客4000万人の目標を掲げる。
  • 訪日客は2013年に初めて1000万人を超え、14年1341万人、15年1974万人と順調に拡大してきた。
  • 今年は4月の熊本地震の後、一部で九州旅行を控える動きが出たが、すぐ持ち直した。
  • 通年では2400万人程度に達する可能性がある。
  • 1~9月の訪日客の内訳をみると、トップは中国の約500万人で、全体の3割近くを占める。
  • 韓国、台湾、香港を含む東アジアで7割超に達し、訪日客数の伸びを引っ張った。
  • 格安航空会社(LCC)に加え、比較的安価なクルーズ船の利用も急増した。
  • 1~9月の外国船の寄港は1176回と前年同期比1.5倍だった。
  • 訪れる場所は東京と大阪を結ぶ「ゴールデンルート」の人気が高いが、地方にも分散しつつある。
  • 外国人の延べ宿泊者数では、地方の伸びが三大都市圏を上回る傾向が続いている。

(2016年10月31日 日経新聞より)

訪日客、最速で1000万 5月15%増 地震影響、伸びは鈍化

相変わらず、アジアを主とした訪日客は増えていますが、伸び率は鈍化し始めました。

そろそろ、潮目が変わるかもしれません。
以下、観光庁の6月15日発表です。

  • 2016年の訪日外国人が6月5日時点で1000万人を超えた。
  • 7月半ばに1000万人を超えた昨年より1カ月以上早く、過去最速のペース。
  • 5月の訪日客数は前年同月と比べて15.3%増の189万3600人。
  • 5月としては過去最高を記録したが、伸び率は鈍ってきた。
  • 訪日客は13年に初めて1000万人を超え、15年は1974万人だった。
  • 今年1~5月は前年同期比29%増の973万人。
  • 中国が45%増の249万人、韓国が29%増の204万人。
  • 台湾を加えた3カ国・地域で全体の6割超を占め、アジアからの流入が際立つ。
  • 訪日客は前年を上回るペースで増えているが、伸び率は鈍化している。
  • 5月の韓国からの訪日客は前年同月比4.2%減。14年6月以来のマイナス。

(2016年6月16日 日経新聞より)

観光分野で規制緩和 通訳資格不要に

政府は、訪日外国人に観光案内をする通訳ガイドの規制を緩和する。
現在は国家資格「通訳案内士」がないと有償でのガイドはできないが、資格がない人にも認める方針。認められると、誰でもが有償で外国人をガイドすることができるようになる。
5月末に閣議決定する規制改革実施計画に盛り込む。
関連法の改正案を早ければ7月の参院選後の臨時国会に出す。

現在、報酬を得る観光案内の通訳は「通訳案内士」の資格を持つ人に限っている。
今後は、資格がなくても観光ガイドとして報酬を得られるようにする。

政府は訪日外国人客を20年までに今の2倍の4000万人に増やす目標を掲げる。
一方、通訳案内士の数は約1万9000人にとどまり、訪日客のニーズに応えきれていないとの指摘が多い。

(2016年5月17日 日経新聞)

中国向けビザ今夏に緩和 観光庁、ロシアやインドも

観光庁は13日、査証(ビザ)の発給要件緩和を今夏に実施すると発表した。

  • 中国人に対しては、数次ビザの対象を広げたり、有効期間を最長5年から10年に延ばしたりする。
  • ロシア向けには、期間中に何度も訪日できる数次ビザの対象拡大のほか有効期間も延ばす。
  • インドの大学生のビザ申請手続きも簡素化する。
  • フィリピンやベトナムのビザも緩和する

訪日客が見込める重点市場のうち、

  • 韓国や台湾、香港、米国など15カ国・地域はビザが免除されている。
  • 観光ビザが必要な中国やフィリピンなど5カ国のビザ緩和を戦略的に進めていく。

(2016年5月13日 日経新聞より)

訪日客、15年度2000万人突破 3月は過去最高の200万人

  • 2016年3月の訪日外国人旅行者数が前年同月比32%増の200万9500人だった。
  • 単月としては過去最高で、初めて200万人を超えた。
  • 2015年度の訪日客数は初めて2000万人の大台に乗せた。
  • 政府は3月に2020年までに訪日客数を4000万人にする新たな目標をつくった。
  • 1~3月の訪日外国人の旅行消費額は9305億円と前年同期比32%増えた。

(2016年4月20日 日経新聞)

外国客4000万人へビザ緩和

訪日客数は2015年に2000万人弱に急増して過去最高を更新した。
2020年に訪日外国人数を15年の2倍以上の4000万人に増やす強気の目標を掲げた。

政府は今回、訪日旅行の売り込みを重点的に展開する20カ国・地域のうち、ビザが必要な中国、フィリピン、ベトナム、インド、ロシアの5カ国を対象に発給要件を緩める戦略を打ち出した。

中国に対しては2015年1月に有効期間中に何度も訪日できる「数次ビザ」の発給要件を緩めた結果、2015年通年の中国訪日客が前年比で2倍強に急増した。

(2016年3月31日 日経新聞)